変わらなければ変えられる?〜生き残るのは賢い者でも強い者でもない〜
本を読んでいて,おや?という言葉に出会いました。
それは,「変わらなければ,変えられる」。
いったい,どういうことでしょうか?
【最初に考えた意味】
最初は,
「変わらなければならない状況で変わらなくても,何らかの方法によって変えることができるということ?」
と思いました。
勝手に英訳すると,
If you don’t change your mind, you can change your mind.
無意識の力だか何だかよくわかりませんが,危機感とか持ってさえいれば自然と変われるから大丈夫だよ!くらいの前向きな意味に捉えたのです。
ところが,本当の意味はぜんぜん違いました。
【本当の意味】
筆者が言いたかったのは,
「変わらなければいけない状況で変わらなければ,強制的に変えさせられるよ!」
という意味でした。
勝手に英訳すると,
If you don’t change your mind, you must get changed your mind.
(文法的に間違っているかもしれませんが,あしからず)
当初の解釈とは真逆の恐ろしい脅し文句!
と思いましたが,よく考えれば当然です。
【唯一生き残るもの】
ここ数十年,いや数年間を振り返っても,テクノロジーを中心とした世の中の変化のスピードはめちゃくちゃ速く,変化に対応できなかった個人,組織,業界は瞬く間に淘汰されました。
身近なところでも,八百屋や魚屋は大手スーパーやコンビニに,CDは音楽配信サービスに,紙書籍は電子書籍に,ガラケーはスマホに,タクシーはウーバーに取って代わられようとしています。
生物が誕生してからの歴史を振り返っても,地上最強だった恐竜は絶滅し,現代の人類(ホモサピエンス)より脳の大きさも体格も優れていたネアンデルタール人が滅んだのは,「変化に対応する力」が十分でなかったためと考えられています。
ダーウィンが名言を残しています。
「もっとも強い者が生き残るのではなく,もっとも賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは,変化できる者である」
【まとめ】
変化するのはイヤだ!と現状にしがみついても,仕事がなくなったり,リストラされたり,組織そのものがなくなったり,変化からは逃れられません。
そうであれば,はじめから変化するのが当たり前!と考えて,変化の波に乗り,自身も変わり続けた方がおもしろいと思いませんか?
不本意な方向へ変えられる前に,望む方向へ自ら変わっていきましょう!
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