達人伝25巻(王欣太)〜信陵君率いる連合軍 VS 秦軍が激突!〜
本日,王欣太先生の「達人伝」25巻が発売され,早速購入しました!
【目次】
- 達人伝あらすじ
- 達人伝25巻〜表紙カバー〜
- 達人伝25巻〜帯のキャッチコピー〜
- 達人伝25巻〜電子書籍の波〜
- 達人伝25巻〜紙の本を買いたい人たち〜
- 達人伝25巻〜ファンミーティング〜
- 達人伝25巻〜まとめ〜
達人伝あらすじ
「そもそも,達人伝ってなに?」
という方のために,あらすじを紹介すると……
中国の春秋・戦国時代。
天下統一に迫る秦により国を滅ぼされ,親友を殺された荘丹(そうたん)は,秦の野望を砕くことを決意。
志をともにする仲間2人と出会った荘丹は,戦国四君の助けを得ながら,秦に対抗する力を蓄えていく。
2代続けての王の死に揺れる秦に対し,魏の信陵君を盟主に五国連合軍が結成。
荘丹たちは,少年・邦(バン)=のちの劉邦とともに,決戦の地へ繰り出す!
無理を承知でひとことでまとめるなら,
「冷徹で安定した体制の樹立を阻止しようとするアウトローたちの熱き戦いの物語」
作者は,従来の三国志像を破壊し,まったく新しい世界観を創造した傑作「蒼天航路」の王欣太(キングゴンタ)先生です。
ちなみに,「達人伝」の舞台は,原泰久先生の「キングダム」より数十年前〜ほぼ同じ時代。
たとえば,秦王・政や秦の宰相・呂不韋など,「達人伝」「キングダム」両作品に共通して登場する人物の「描き方のちがい」を味わうのもおもしろいと思います。
【達人伝公式サイト】
【無料で読める「達人伝」ダイジェスト版】
https://www.futabasha.co.jp/tachiyomi/reader.html?pc=1&fd=tatsujinden_digestLR
達人伝25巻〜表紙カバー〜
この表紙カバーの絵がじつにいい!
カバーの表紙を広げると、信陵君率いる五国連合軍 VS 秦国軍の構図が、ひとつの絵として繋がります。
そう、2019年9月に開催された「ファンミーティング」の際に欣太先生は語っていました。
漫画の世界も電子書籍が全盛になってきたけれども、その風潮に抗い、アナログの紙の本でしか表現できないもの、見開きの絵などを描いてやろうと。
この表紙は、その思想を体現しています。
達人伝25巻〜帯のキャッチコピー〜
そして、この帯のキャッチコピー「天下制圧にかかりなさい!!」「今なら秦を穿てるぞい!!」のセリフ。
これはそのまま、
「電子書籍を広めなさい!」
「時流に逆らい、紙特有の表現をアピールしてやるぞ!」
と読み替えられ、あくまで反主流、反体制、反権力の欣太先生のロックな気骨が感じられます。
達人伝25巻〜電子書籍の波〜
正直、私自身、読む本の8割以上は電子書籍になってきています。
繰り返し読みたい本は限られており、一度さらっと読む程度であれば、保管場所を取らない電子書籍の方が合理的なためです。
しかし、ここまで徹底的に紙書籍の特性を活かした美しい構成をされてしまうと、これはもう紙版を買うほかありません!(笑)
達人伝25巻〜紙の本を買いたい人たち〜
いや、じつのところ、紙の本を買いたい人はけっこう多いのではないでしょうか?
以下の点では、まだまだ紙の方が電子書籍より優れていると思います。
・パラパラと自由自在に、立体的にめくれる機動性
・パッと全体を見渡せる一覧性
・ざっくりとした直感的な検索性
・たまたま書店で表紙を見て出会う偶然性
・書棚に飾って満足する所有性
・パッと取り出してすぐ読める簡易性
また、好みは分かれるでしょうが、紙の手ざわりや質感、紙に印刷された絵とディスプレイ越しの絵の見え方のちがいなどもあります。
ただし、時代の流れとしては,保管性や携帯性に優れていることから電子書籍が圧倒的。
その流れに異を唱え,「今,あえて紙の書籍を買うべき理由」を具体的に創造してくれる王欣太先生はさすがです。
なんとか本棚のスペースをやりくりしつつ(笑)、再読したい大好きな作品はこれからも紙で購入するつもりです。
達人伝25巻〜ファンミーティング〜
カバーのコラムで、「ファンミーティング」のことが書かれていました。
私は仙台から京都まで日帰り参加して(往復9時間),心の底から楽しい貴重な2時間半でした。
欣太先生も,ファンミーティングでボルテージが上がったまま,酔っ払ってカメラ入りのバッグをなくすほど楽しかったとのことであり、ファンとして望外の喜びです。
年に1回くらいは,欣太先生とファンとの何らかの接点機会があるとうれしい!
達人伝25巻〜まとめ〜
さて、いよいよ佳境の「達人伝」25巻。
連載中の雑誌で読む時とはまた異なる発見や感動があるので、じっくり楽しみ、味わいたいと思います!
【あわせて読みたい】
【とりあえず数冊読みたい方へ】
【ガッツリ全部読みたい方へ】
【ガッツリ全部読みたいけど電子版がよい方へ】