「死ぬこと以外かすり傷」(箕輪厚介著)〜スピード!量!熱狂!〜
死ぬこと以外かすり傷。
なかなか強烈なタイトルです(笑)
帯の推薦文には,
「箕輪くんは今一番速い。1週間単位で成長している」(堀江貴文)
「熱量の高いバカなテンションを潰す世界にしてはいけない。この本はリスクを取るバカを増やしてくれる」(落合陽一)
とあります。
堀江貴文,落合陽一という時代の最先端を行く天才2人が激賞する箕輪厚介とは何者?
「死ぬこと以外かすり傷」とは,どういうこと?
【目次】
【死ぬこと以外かすり傷①作者について】
作者の箕輪厚介さんは,1985年生まれ。
早稲田大学を卒業後,双葉社に入社。広告部で働きながら,与沢翼が出資する雑誌「ネオヒルズ・ジャパン」を創刊し,アマゾン総合ランキング1位を獲得。
その後,編集部に異動し,「たった一人の熱狂」(見城徹),「逆転の仕事論」(堀江貴文)を編集。
幻冬社に移籍してNewsPicks Bookを立ち上げ,「多動力」(堀江貴文),「お金2.0」(佐藤航陽),「日本再興戦略」(落合陽一),「人生の勝算」(前田祐二)などを立て続けに編集。
この出版不況の時代に,創刊1年で100万部突破。
1,300名の会員を擁するオンラインサロン「箕輪編集室」を主宰。
箕輪さんは「時代の最前線を最速で走り続ける革命的編集者」です。
【死ぬこと以外かすり傷②目次】
目次を見てみましょう。
1 予定調和を破壊せよ
2 自分の手で金を稼げ
3 名前を売れ
4 手を動かせ
5 癒着せよ
6 熱狂せよ
幻冬社社長・見城徹さんやホリエモンが好きな私には,おおよそ聞いたことがある既視感のある言葉です。
しかし,実際にここまで忠実に行動している人間がいるんだ!と驚き,かるい嫉妬さえ覚えました。
行動し続け,成長し続ける者のみが発する圧倒的熱量と説得力があります。
【死ぬこと以外かすり傷③ポイント】
今回刺さったポイントは3点。
1 スピード スピード スピード!
2 量量量!
3 熱狂に出会うための自然消滅のススメ
「スピードは熱を生み,量は質を生む」という言葉とともに,
前田裕二さんの「まさか3日で書けと言われるとは思わなかった。だけど朝まで二人で徹夜して青春みたいだった」という話や,
落合陽一さんの「箕輪さんの編集作業はスポーツみたいだった」との話が紹介されています。
箕輪さんは,通常6ヶ月以上かけて作る書籍を,3ヶ月で作り続けているのです。
また,量に関して,秋元康さんの「ピカソはなんで天才か分かるか?多作だからだ」という言葉を紹介。
1年間で100の力を使えるとしたら,最初の2ヶ月で90を使い切ってしまうくらいの気合で走るといい,そこにインパクトが生まれる。
圧倒的なまでに量をやるとキャパシティが増え,また100の力がプラスされる。
中途半端はだめだ,というのも腹の底から唸らされます。
【死ぬこと以外かすり傷④自然消滅のススメ】
これは,マジメな凡人の悩みに対する答えとなると思うのですが,箕輪さんは「自然消滅のススメ」をしています。
前述の「スピード」「量」を実践しようとすると,時間,体力,お金,熱量等の制約から,おのずと限界があります。
しかし,大事なことは,とにかく走ってみること。
何が当たるかわからない時代は,完走することよりも,とにかく走り始めてみて,なんか違うと思ったり,気が変わったら,走るのをやめればいい。
箕輪さんの場合,だいたい6割くらいは自然消滅するそうです。
「一度やると言ったからやらなければいけない」というのは,サラリーマン的発想。
とてつもなく忙しく熱量の高い人たちと仕事をすると,彼らは膨大な案件を何本も走らせているから,企画が途中で自然消滅しても気にもとめず,すぐ次を,前を見ているとのこと。
途中で放り出したら,無責任と思われるかもしれないけど,熱量を持たず淡々と仕事をこなす方が無責任,と箕輪さんは言います。
マジメなサラリーパーソンの私としては,「他人に迷惑をかけるような消滅のさせ方はマズイ」と思ってしまいますが,ちゃんと仁義を切って退出するとか,やり方はあります。
逆に,周囲に迷惑をかけない自分だけで完結するようなチャレンジであれば,いくらでもやってみればいい,ということです。
【死ぬこと以外かすり傷⑤まとめ】
行動したいけど踏ん切りがつかない人,血を沸き立たせて行動したい人にオススメの一冊です!
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