前田裕二「メモの魔力」感想〜自己分析1,000本ノック!〜
周りで話題騒然,前田裕二さんの「メモの魔力」。
じつはこの本の元ネタ,NewsPicksの記事で読んだことがありました。
そして実際に,前田さんが実践している「ファクト→抽象化→転用」の作業をやってみました。
映画をネタにノートに書き出してみたところ,たしかにおもしろいけど頭を使ってめちゃくちゃ疲れる!(笑)
なぜ,これほど疲れる作業をするのか?
なぜ,このような作業を毎日毎日延々と繰り返すのか?
この本を読んで,その理由がよくわかりました。
【目次】
【メモの魔力〜自分を知ることの重要性〜】
最近,帰宅したらすぐ玄関に入らず,外で1分ほど夜空を眺めます。
よく考えるのは,「死ぬとき夜空を眺めたら,何を思うか?」
いつ死ぬのかは,誰にもわかりません。
5年後なのか,10年後なのか,30年後なのか。
あと50年生きるかもしれませんが,100年は無理でしょう。
もしかしたら,明日かもしれず,今日かもしれません。
まさに死のうとする瞬間,何を思うのか?
こんなこともあった,あんなこともあったという満足?
こうすればよかった,ああすればよかったという後悔?
なるべく,良い思い出は増やし,悪い思い出は減らしたい。
そうするには,何をすればいいのか?
自分が心の底から望んでいることは何なのか?
恥ずかしながら,私はこの「自分軸」がいまだ明確でありません。
【メモの魔力〜自己分析1,000問ノック!〜】
就活時,前田さんはノート30冊にも及ぶ1,000問の自己分析を行い,自分が何をしたいのか「自分軸」を明らかにしたそうです。
この本の巻末に1,000問が掲載されているので,チャレンジしたいところですが,正直ハードルが高いですね^^;
手書きはしんどいので,エクセルデータがあるといいなあ。
【メモの魔力〜前田祐二さんの原点〜】
前田さんは8歳で両親を亡くし,小学生の時から路上で弾き語りをして稼がなければならないほど,経済的に苦しい生活を送ってきました。
さらに,前田さんはとても通えない高額の塾へ行っている裕福な家庭の子が抜群に成績優秀で,今でも夢に出るほどの強烈に悔しい体験をしたそうです。
なぜ,自分だけ両親を亡くし,貧乏で,つらい思いをしないといけないのか?
自分が何をしたというのか?
生まれ持った環境がすべてを決めてしまうのはおかしいのではないか?
それが,前田さんの原点です。
【メモの魔力〜前田祐二さんを変えたツール〜】
そんな前田さんを変えたのが,メモ。
献身的な愛情を注いでくれたお兄さんが,前田少年が綺麗にまとめたノートを見て,「すごいね!」と手放しで褒めてくれたそうです。
もっとお兄さんに褒めてほしい,もっとお兄さんを喜ばせたいと,メモに対する情熱が加速。
自己の承認欲求を満たすために始めたメモが,やがて世の中を「ファクト」として観察し,「抽象化」し,解決したい問題へのヒントとして「転用」する「最強の魔法」として活躍し始めます。
【メモの魔力〜まとめ〜】
前田さんの著書「人生の勝算」の推薦文に,秋元康さんがこう書いています。
「勝算なんて何の根拠もないことを,この若き経営者は知っている。 だから,前田裕二を信じた」
世間では,前田さんのことをどのように見ているのでしょうか?
芸能人と付き合ったり,華やかな生活を送る若き経営者?
おそらく,実態はぜんぜん違います。
交流会の3次会まで付き合った後,24時からカフェで仕事。
夜中2時を回りカフェが閉店したら,移動して別のカフェで朝5時まで仕事。
平日は3時間しか眠らない生活を何年間も送っているそうです。
実現したい夢のため,明日死んでも悔いのないよう,今日できることをやりきる。
そんな思いで走り続けた先に,遥か彼方に思えた夢が少しずつ近づいてくる。
もしかしたら,夢が実現する前に,寿命に追いつかれるかもしれない。
しかし,そうして走り続ける以外,人生の勝算はない。
あなたの「自分軸」は何ですか?
生涯をかけて叶えたい夢のため,今日も全力で走っていますか?
おそらく,私はじめ明確に答えられない人がほとんどでしょう。
この本には,そのヒントが凝縮されています。
読んで満足して終わりでは意味がありません。
本気で行動したい,実践したい人はぜひ!!

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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