【探検史上最大の謎!】実話に基づく映画「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」
探検史上最大の謎!実話に基づく映画「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」
あなたは,スティーブン・スピルバーグ監督,ハリソン・フォード主演の映画「インディ・ジョーンズ」シリーズを観たことがありますか?
「インドの魔宮」「キリストの聖杯」などを探求する,血沸き肉躍る探検映画です!
映画「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」は,インディ・ジョーンズのモデルといわれる伝説の探検家パーシ―・フォーセットの冒険を描いたもの。
原作は,2009年に発刊されたデビッド・グランのノンフィクション小説「ロスト・シティZ 探検史上,最大の謎を追え」。
そう,ノンフィクションが原作の実話なんです!
したがって,インディ・ジョーンズのようなフィクションのエンタメ性はありませんが,探検家のリアルな苦労が理解できる「硬派な作品」。
映画評論家からは,「古典的な冒険映画手法を踏襲しながら,それを上回る貴重な一作」と高評価を受けています。
この記事では,映画「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」のあらすじや感想をお伝えします!
【目次】
【ロスト・シティZ〜この作品を観てほしい人〜】
・ノンフィクションのリアルな冒険を知りたい人
・エル・ドラド(黄金郷)などの都市伝説に興味がある人
【ロスト・シティZ〜あらすじ(少しだけネタバレ)〜】
主人公は,イギリス軍人のパーシ―・フォーセット。
抜群の銃の腕前を持ちながら,酒浸りだった父親の評判が良くないため出世できず,悶々とした日々を送っています。
そんなある日,南米アマゾンの測量命令が下され,フォーセットは誰ひとりとして帰って来た者がいない,前人未到の川の源流調査に挑戦!
道なき道を切り開き,昼も夜も毒蛇や害虫,猛獣におびえ,病気や原住民の襲撃で仲間を失いながら,フォーセットは源流を目指します。
そして,遂にたどり着いた源流の地で,かつて高度な文明が存在したことを示唆する土器の破片等を発見!
帰国後も,失われた黄金都市のことを忘れられないフォーセット。
2度目,3度目の探検を試み,そしてついに……
【ロスト・シティZ〜黄金都市の魅力〜】
「エル・ドラド」「黄金郷」「黄金都市」とは,ロマンに満ちたなんと魅力的な響きでしょう!
黄金伝説といえば,マルコ・ポーロの東方見聞録で「黄金の国・ジパング」を知り,日本を目指した数多くの探検家がいました。
ちなみに,伝説の実態は,世界遺産に認定された岩手県平泉の中尊寺金色堂といわれます。
もし,私が潤沢な資金と時間を持っていたら,深海に眠る海賊船のお宝や秘宝伝説など,世界中のミステリーを探求するでしょう(笑)
苦労してたどり着いた地に,まさかの古代文明の痕跡を見つけたフォーセットの興奮は,言葉にできないほど凄まじいものだったと想像できます。
「探検史上最大の謎」といわれる理由は,ネタバレになるので伏せますが,あなたもこの映画を観たら,黄金都市を探検しに行きたくなるかも!?
【ロスト・シティZ〜探検の不安とリスク〜】
数年がかりの探検へ旅立つ前に,フォーセットは自身の名誉のため,好奇心を満たすため,生後まもない子どもと妻を置き去りにする決意をします。
フォーセットは,いつ帰って来られるかわからない。
いや,無事に帰って来られるかどうかすらわからず,残された妻や子どもたちは,何年間も不安な状態で待ち続けたのです。
映画「ロスト・シティZ」は,探検のワクワク感はもちろんですが,実話に基づくだけに「探検に行くとはこういことか!」とその不安やリスクもリアルに感じさせられる作品です。
【ロスト・シティZ〜究極の選択〜】
フォーセットの行動は,父として夫として男として,ある意味で「究極の選択」。
妻や子どもなどの家族を第一に考えれば,みずからの命の危険を冒してまで探検に出ることは,賢明な判断とはいえません。
まして,前人未到の地への冒険であれば,そのリスクは想像を絶します。
しかし,もし冒険に成功すれば,賭けに成功すれば,古代文明の発見が人類にもたらす歴史的価値ははかりしれません!
「世紀の大発見!」と名誉や称賛に包まれることは,間違いないでしょう。
もし,自分がフォーセットと同じ状況だったら,どうするか?
常識的に考えれば思いとどまりそうですが,フォーセットと同じように,長年マグマのように蓄積された鬱屈した思いがあれば,あるいは飛び立つかもしれません。
ただ,もし,自分の娘がそんな男と結婚するといったら,あるいは娘と結婚した男が冒険に行くといったら,娘の幸せを考えて全力で反対するでしょう!(笑)
【ロスト・シティZ〜まとめ〜】
私たちも日々,小さな「究極の選択」を積み重ねています。
多くの人が仕事とプライベートの間で,夫として妻として,父として母として,そのバランスに悩んでいることでしょう。
自分か本当に大切にしたい価値観は何なのか?
もちろん,「仕事か家族か?」など二者択一の問題ではなく,かといって仕事も家庭もすべて100%満たすことも不可能でしょう。
いずれかの優先順位を決め,何かに重心を置いているはずです。
それが,自分の価値観に基づくものであればよいですが,日々の忙しさに流された結果であれば,後で後悔するかもしれません。
フォーセットは,自身の価値観に忠実に生きた人物。
「フォーセットは幸せだったのか?不幸だったのか?」といえば,自身の価値観に忠実に生きたという意味で,幸せな人生だったのではないでしょうか?
実話に基づく壮大な探検ロマンを超え,「自分か本当に大切にしたい価値観は何なのか?」「人生の幸せとは何か?」を考えさせてくれる良質な作品です!

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