【最新医療革命】花粉症や食物アレルギーも治療する時代へ

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こんにちは。

ウェルビーイング・クエスター(心と体のしあわせ探究家)きくっちです。

 

「アレルゲンはとにかく排除する」「予防のために離乳食を遅らせる」

これらの常識は全て間違いだった!本当のカギは免疫細胞Tレグにあり!

予防と完治の扉が開いた!というのが本書の内容です。

 

【この本を読んで欲しい人】

花粉症,食物アレルギー,アトピー性皮膚炎等のアレルギーに悩んでいる方

 

【本書のポイント】

アレルギーはなぜ起こるのか?アレルギー反応を止めるにはどうすればよいのか?

そのカギを握るのが,制御性T細胞,通称「Tレグ」。

本書では,ノーベル賞も期待される世紀の発見と言われるTレグをキーワードとしながら,アレルギーの本当の原因や予防法,最新治療法が紹介されています。

 

また,「妊娠中,授乳中の母はアレルギー食品を避けること」「乳製品を与えるのは1歳以降,卵は2歳,ナッツや魚は3歳以降」といった常識も,最新の研究成果に基づいて否定しています。

 

以下,本文の一部を引用します。

 

「免疫は自己と他者を見分け,攻撃をするけれども,その見分け方は結構,アバウトなもので,しばしば自分の体を攻撃してしまったり,攻撃する必要のない異物まで攻撃してしまう。その誤りを正すために,攻撃を止めるTレグがいる」

 

「細菌接触の多い環境で生活していたり,細菌が多く含まれる生乳を飲んでいた妊婦から生まれた子どもは,Tレグが多く,アレルギーを発症しにくい」

 

「妊娠中,授乳中の母,また離乳食においてアレルギー食品を避けても,アレルギー予防に効果があるという科学的根拠はない。アレルギー食品を避けることを推奨しない」

 

「アレルゲンが腸から入るか,皮膚から入るか,それはアレルギーになるか,ならないかを決定づけるレースのようなものです。先にその異物を腸から吸収できれば,攻撃を止めるTレグが作られ,体は異物を受け入れる。でももしその異物が皮膚から先に入ってしまえば,私たちの免疫は異物を攻撃対象として記憶する。そして,アレルギーになってしまう」

 

「すでに花粉症を発症していても,Tレグをうまく増やすことができれば,花粉症を根本的に直すことは可能」

 

【この本の著者】 

 この本は,NHKスペシャル「新アレルギー治療」を担当したディレクター自身が執筆したもので,世界中の医療機関を取材して集めた最先端の情報がふんだんに盛り込まれています。

 

【おわりに】

私は小学生時代にアトピー性皮膚炎に悩まされ,中学生時代に花粉症を発症し,完治しないまま現在に至ります。

幸い,アトピーは中学生になる頃にはほぼ落ち着き,花粉症もヨーグルトや小指シップなど様々な民間療法を試行錯誤しながら,薬を飲まないで過ごせる軽症で済んでいます。

 

しかし,私の子どもは2人とも食物アレルギーがあり,1人はアトピーではないものの肌荒れがひどく,1人は花粉症を発症しそうな気配があります。

子供たちがこれ以上食物アレルギーや花粉症をひどくさせないためには,どうすればよいか?

 

本書では,スキンケアを行うこと,舌下免疫療法,花粉症の治療米,リンパ節への花粉注射など,まだ実験段階のものもありますが,具体的な対策が紹介されています。

何より,「なぜアレルギーが起きるのか?」最新の科学根拠に基づいた根本的なメカニズムを理解できたことが,大きな収穫でした。

 

様々なアレルギーに悩んでいる方は,ぜひご一読を!!

 

アレルギーの9割は腸で治る! (だいわ文庫)

アレルギーの9割は腸で治る! (だいわ文庫)

 

 

【参考】

アレルギーと関係の深い「腸内フローラ」に関する記事はこちら。

www.kikutti.com