【2018年5月】二世帯住宅のメリット,デメリットについて

f:id:a-kikutti:20180506152456j:plain

 

私は二世帯住宅で暮らし始めて10年目になります。

二世帯とは、「私とその妻子世帯亅と「私の父母世帯亅です。

そこで、私自身の体験に基づき、二世帯住宅の実態やメリット、デメリットについて紹介したいと思います。

 

【二世帯住宅にしたきっかけ】

父母から「いい土地が見つかった。二世帯住宅を建てて、一緒に暮らさないか?亅と誘われたのが、きっかけでした。

それまで、二世帯住宅を考えたことはありませんでしたが、妻と真剣に検討し始めました。

当時、住宅展示場をいろいろ見て回っていたので、ちょうどよいタイミングでした。

 

【妻との検討,相談】

直感的に、私は「いい話では?亅と思いました。

妻と共働きであり、当時は子どもがいませんでしたが,子どもが生まれたら、いろいろ親に助けてもらえると考えたのです。

ただ、妻は抵抗がある様子でした。

自分の親ならまだしも、夫の親と一つ屋根の下に暮らすことになれば、いろいろ気をつかうのでは?と心配するのは当然です。

 

1ヶ月ほど話し合った結果、完全分離にするなど世帯間のストレス軽減を図ることを前提に、二世帯住宅にすることにしました。

 

【二世帯住宅の構造】

1階が親世帯、2階が子世帯の上下分離方式。玄関、リビング、寝室、台所、風呂、トイレ等、全て独立しています。

1階にはそれぞれの世帯にダイレクトに通じる玄関が2つあり(下の写真参照)、玄関を入るとすぐ両世帯をつなぐ廊下があります。

その廊下は、鍵付きのドアで仕切ることができるので、ふだんは開け放していますが、それぞれに来客がある時は閉めています。

 

f:id:a-kikutti:20180506153621j:plain

 【二世帯住宅のメリット】

実際に暮らして感じるメリットは、以下のとおりです。

 

・急に子どもを迎えに行かなければならない時、預かってほしい時など、気軽に親にお願いできる

・親から食事の差入れ等をしてもらえる

・親世帯あるいは子世帯が体調不良の時、不在時など気軽に助け合える

・世帯間のコミュニケーションが取りやすく、良好な関係を築ける

 

総じて、子世帯にとっては様々な支援が期待できるメリットは非常に大きいと思います。特に、子どもがいるワーキングマザーは、様々な面で助かると思います。

 

【二世帯住宅のデメリット】

現在感じているデメリットは、正直ありません。

一番心配していたのが、お互いの世帯への干渉ですが、完全分離なので丸一日顔を合わさないこともあり、ストレスはほとんどありません。

とはいえ、妻はけっこう気をつかっていると思いますが(苦笑)

 

ポイントは、物理的に分離すること。そして、精神的にもお互いの独立性を尊重して、干渉しすぎないこと。

特に親世帯は、子世帯にあれこれ口を出したくなるでしょうから、そこをコントロールできる方は向いていると思います。

 

逆に、この「大人の関係亅を築けないと、ものすごいストレスになるようです。よくよく配偶者や親と話し合って見極め、「お互いに干渉しすぎないルール亅を決めるのも一案かもしれません。

 

【今後の課題】

現在デメリットは感じていないものの、以下のような将来的な課題はあります。

 

・親が病気等により介護が必要な状態になった時どうするか?

→遠く離れた場所まで介護に行くため、休職や離職するよりよいかもしれないが、近すぎるストレスも想定される

 

・親が亡くなった後、空いた部屋をどう活用するか?

→完全分離なので、賃貸や民泊利用する方法もあり。妻の親を呼んだり、子どもたちが結婚して住む可能性もあるかも?

 

・子どもたちも家を出て行って夫婦2人になった時、どうするか?

→夫婦2人で住むには広いので、賃貸や売却の可能性もあり。

 

これらは、持ち家の人であれば、誰でも直面する可能性のある課題ですが、二世帯住宅はハコが大きいぶん活用の可能性の幅があり、そのぶん悩ましいかもしれません。

 

【おわりに】

二世帯住宅にして10年目の現時点で、私は二世帯住宅にしてよかったと思っています。上記のメリットに加え、日常的に父母と子どもたちが触れ合う環境は、目に見えない大きな副次的な効果があります。

 

父母にとっては「なるべく元気で長生きしよう!亅と前向きなモチベーションになります。

子どもたちにとっては、価値観の異なる祖父母世代との触れ合いは貴重であり、両親とは異なる孫に対する愛情を身近に浴びることは、得がたい人生経験になるのではないでしょうか。

 

二世帯住宅、オススメですよ。