育児休暇のススメ
2014年,私は1ヶ月間の育児休暇を取得しました。
息子がちょうど1歳になるタイミングでした。
男性の育休はまだそれほど一般的ではないので,そのメリット,デメリット,留意点をまとめてみます。
【メリット】
①子どもとの絆,関係性が深まる
→これは言うまでもないでしょう。
「ママ大好き」だったわが子を,接する時間が長くなることで「パパ大好き」に誘導できる大チャンスです(笑)
②配偶者の負担を軽減できる
→これも言うまでもないでしょう。
「おかげで職場復帰できる!」「負担が減って助かるわ!」「ありがとう!」と感謝され,信頼関係が深まること,うけあいです。
③育児の大変さ,配偶者の大変さがわかる
→「百聞は一見にしかず」「百見は一験にしかず」と言いましょうか。
朝起きて,オムツを替えて,離乳食を食べさせて,洗濯して,泣いたらあやして,遊び相手をして,散歩に連れ出して昼寝しやすいよう体力を消耗させ,お昼を準備して食べさせ,お昼寝させ,お昼寝の間に急いで掃除,買物等の用足しをし,昼寝から起きたら遊び相手して,泣いたらあやして,夕飯の準備をして,入浴させて,寝かしつけて,ようやく自由時間……
なんというハードワーク!(笑)
ひとつひとつを部分的にやったことはありますが,「育児」の名のもとに,すべてがシームレスに押し寄せるのです!
夜にはもうクタクタで,8,9時には子供と一緒に寝ていました(笑)
④仕事のマネジメント能力が向上する
→1ヶ月間,職場を不在にするので,私は3,4ヶ月前から上司に相談しました。
さらに言うと,前年度から育休を取りたい意向を上司に伝えていました。
そして,マネジメントする上司の立場になって,「自分が不在の間,どうやって職場全体の仕事を回すか?」を真剣にシミュレーションしました。
具体的には,以下のような内容です。
・育休の取得時期は,業務繁忙期を避ける
・前倒しでできるものは,あらかじめ全て終える
・誰が見てもわかりやすいよう、担当業務の資料やデータを整理しておく
・必要に応じて,マニュアルや引継書を作成する
・自分の担当業務量や同僚の業務量,業務の関連性等を総合的に考慮して,「この仕事はAさんに!」「あの仕事はBさんに!」と業務分担案を考え,上司に提案する
・緊急時の連絡体制を確認しておく
・週1回程度は職場に連絡して,すみやかな復帰ができるよう,業務進捗状況をざっと把握しておく
これだけしっかり準備しておけば,上司も文句のつけようはないはずです。
自身も,仕事の棚卸し整理ができ,職場全体をバランスよく見る目も養われました。
⑤体調が良くなる
→子どもと一緒に朝早く起きて,夜早く寝るリズムが身につき,たっぷり睡眠をとるようになったので,目に見えて元気になりました。
「早く仕事に復帰したい!」と意欲が湧いてきました。
【デメリット】
「育休を取って失敗した!」「取らなければよかった!」というデメリットや反省点は,特にありません。
デメリットがあるとすれば,育休期間が一定期間以上の場合は,ボーナスが若干減額されることでしょうか。
それでも,メリットの大きさに比べれば,取るに足らない程度と思います。
【留意点】
やはり,「職場への配慮」です。
具体的には,「育休の取得時期亅「取得期間亅「不在時の対応体制亅です。
配偶者が職場復帰するタイミング等の都合もあるかもしれませんが,できる限り早めに,数ヶ月以上前から相談する方が良いでしょう。
そして,相談する際,「不在時の対応体制」を具体的に提案すると,
「自分の都合だけでなく,ちゃんと職場のことも考えているのだな!」「これなら大丈夫そうだ!」と,上司も前向きに応じてくれるでしょう。
【まとめ】
私は1ヶ月だけでしたが、可能であれば、男性も女性並みに数ヶ月〜1年くらい取ってもよいと思います。
反対に、数日〜1、2週間では少々長めの休暇と変わらないので、最低1ヶ月以上がオススメです。
ただし,育休取得の相談はお早めに。
自分が不在時の対応も,具体的に検討して提案しましょう。
育休にデメリットはほぼなく,メリットの方がはるかに大きいです。
チャンスがある方は、ぜひ積極的に取得しましょう!