社会人になるわが子へ
わが子へ
きみが社会人になるまで 15年 いや20年ほど先だろうか
そのとき父は この世にいないかもしれない
いや 長生きするつもりだ
きみがうんざりするくらい 生きて生きて生きて 生き抜くつもりだ
それでも わからない
人生100年時代でも 明日生きているかどうかも よくわからない
入院していると そんな気がしてくる
だから伝えておく
変わることをおそれず かつ 変わらないでほしい
これからは 社会人となること働くことの意味が 変わるだろう
小学生が起業して 社会人となったり
70代の社会人が学び直しのため 学生に戻ったり
卒業して就職して一生安泰 なんてことはありえない
熱中できることが 核となる
いま熱中できることが仕事になるのなら それでいい
それでも生涯 その仕事が存続するかは わからない
周りが変わるのに 自分だけ変わらないと 苦しくなる
変わることを おそれてはいけない
楽しむ気持ちを 追い求め続けてほしい
夢 希望 目標 使命 志
どれも素晴らしい言葉だが どこか重苦しさを感じるなら 考え直したほうがいい
それは 本当の本心は求めていない ニセモノだ
仕事が楽しいか 苦しいかの見わけかたは 意外とかんたんだ
朝 ワクワクして起きるか イヤイヤ起きるか 体は正直だ
幸せは 苦しみの彼方ではなく 楽しみの此方にある
人生は長く 人生は短い
きみよ 悠々として急げ
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