仙台の良いところ,悪いところ〜仙台人気質〜
仙台で暮らすこと約30年。
これまで東京,京都,奈良で暮らした経験から、仙台という街の特徴を比較・分析したいと思います!
※ごくごく個人的な感想です。
【仙台の良いところ】
・夏の暑さ、冬の寒さが厳しくなく、台風が来ることも少なく、年間を通して過ごしやすい
・田舎と大都会の中間で、基礎的な都市公共インフラや民間商業施設がコンパクトに充実している
・人口100万人超の都市ながら豊かな自然に恵まれ、海、山、温泉へ車で1時間以内で行ける
・山の幸、海の幸、地酒が豊富で美味しい
【仙台の悪いところ】
・伊達政宗以外,長い歴史の蓄積を持つ観光資源が少ない
・関西などと比べると人情味がうすく、そっけない
・進んで役割や仕事を引き受けない,消極的
・東北最大の都市としてプライドが高く、視野が狭い(特に仙台以外で暮らしたことがない人)
【仙台人は性格がわるい!?】
まとめると、天候や地理的条件などは評価できるものの、なんというか「人」がイマイチ(笑)
たとえるなら、極悪人もいない代わりに大偉人もおらず、うまく小さく固まっているイメージです。
もちろん、仙台人全員がそうではなく、「他都市と比べると、そのような人が多いような気がする」という話です。
その証左とまでは言えませんが、東北最大の都市でありながら、仙台・宮城出身の首相は一人もいません。
東北六県を調べてみると、青森、秋田、山形、福島、宮城はおらず、岩手だけが首相を4人輩出していました。
これは、山口県(8人)、東京都(5人)に次ぐ第3位の輩出数。
また、首相経験者ではなく、かつての影響力はありませんが、岩手には現在も小沢一郎という大物感のある政治家が存在します。
「なぜ岩手だけ?」と不思議な気もします。
岩手という土地柄には、大物政治家を育むワインで言う「テロワール」があるのでしょうか。
「テロワール」とは、生育地の気候、地理、土壌による特徴のこと。
同じ地域の農地は、気候、地理、土壌が共通するため作物にその土地固有の性格を与えます。
【仙台のテロワール】
岩手の興味深いテロワールはさておき、仙台のテロワールは、良くも悪くも450年前に生まれた伊達政宗に発しているでしょう。
伊達者、伊達男、伊達眼鏡という言葉があります。
派手で粋な身なりのことで、俗説では、政宗が秀吉に死装束で面会したことなどが由来とされます。
奇抜な格好や振る舞いで権力者に屈しない姿勢を見せるが、その本質は「現実主義」。
派手にかぶいてみせるが、それは駆け引きを有利に進めるための「手段」であって,徹底的に逆らような危ない真似は決してしない。
政宗自身は,天下統一や世界貿易を行う野心を持っていたけれど,秀吉や徳川幕府という強大な勢力を相手として,現実的に冷静に身の処し方を計算し,東北の枠内に閉じこもらざるを得なかったと思われます。
【仙台の良いところ,悪いところ まとめ】
この考え方は、現代の仙台人にも共通します。
仙台で生まれ育った人は仙台が大好きで、東京や海外へ行こうという考えの人は、非常に少ない印象があります。
それは、郷土を愛し豊かにしようという人材を輩出する面もあり、日本や世界のため活躍しようという人材は輩出しにくい面もあるかもしれません。
良い悪いではなく、仙台に限らず、そのような土地のテロワール、個性、傾向は存在すると思います。
あなたの土地のテロワールはいかがですか?^^
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