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「僕たちは14歳までに何を学んだか」【西野亮廣,堀江貴文,前田祐二,亀山敬司】ブックレビュー

「僕たちは14歳までに何を学んだか」を読みました。

サブタイトルは,「学校では教えてくれない新時代の必須スキル」。

 

本書で取り上げられるのは,西野亮廣堀江貴文前田祐二,亀山敬司の4人。

いずれも,時代の最前線を走る卓越した革命家です。

 

いったい4人は,14歳までに何を学んだのでしょうか?

【目次】

【著者】

著者は藤原和博さん。

1955年生まれ。東京大学卒業後,リクルートに入社して40歳で独立。

東京都で義務教育初の民間校長や,奈良市初の民間高校長を務めた経験があり,日本社会を覆う官僚的,教科書的,標準的な「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」を仮想敵とする教育改革実践家です。

西野亮廣さん】

西野さんは,父親からも,祖母からも,先生からも,怒られたことのない少年時代を過ごしたそうです。

ある時,家のふすまにクレヨンで絵を描いたら,父親は「そんなに絵が描きたいんか」と言って,次の日,会社から大量のコピー用紙を持って来てくれたそうです。

 

親としては,「子どもが悪いことをしたら注意しなくてはいけない」と思いがち。

しかし,何をやっても否定されないことは,子供が健全な自己肯定感を育むのに大切なことなのだと思います。

堀江貴文さん】

堀江さんの母親は激しい人だったそうです。

 

強制的に習わされていた柔道の練習を堀江少年がサボると,「お前を殺して,私も死ぬ!」と包丁をつきつけて叱ったとのこと。

堀江さんは,やがてこの母の支配から逃れ,プログラミングを武器に走り始めます。

 

そんな堀江さんが,以下のように語っています。

親の役割は,見返りを求めないパトロンみたいなものだと思っているので,子どもが「やりたい」と言ったことにお金を出す。ただし,投資家ではないから,リターンは求めない。寄付です。求めてはいけないと。よく「わが子に投資」というけれど,投資するのではなく,あげるんです。

(引用ここまで)

 やはり親は,「見返りを求めず応援する」ことが大切なのだと思います。

前田祐二さん】 

前田さんは3歳の時に父親を,8歳の時に母親を亡くされ,10歳年上のお兄さんに育てられました。

前田さんへのインタビューの中で,衝撃を受けた発言があります。

僕,人から受けた愛情の総量を競うコンテストがあったら,きっと世界一になれると信じてます。ただし「総量」というのは,人数の合計ではなくて,一人の人間から受けた愛情の総量です。

物心がついた5歳くらいの時から,8歳で母が亡くなるまでの3年間,母から受けたと感知している愛情の量がものすごかったんです。それと,兄から受けた無償の愛。

たとえ自分のいる環境や境遇がマイナス100としても,そのマイナスをプラスに変えることができたこれまでの力の源泉は,僕が受けた愛情の総量にあると思います。

(引用ここまで)

 強烈に愛された経験がある人は,おそれず一歩を踏み出すことができるのですね。

【亀山敬司さん】

不勉強にして,私は亀山さんのことを知りませんでした。

1961年生まれ,19歳で露天商からスタートしたDMM.comの設立者。

亀山さんは,母親についてこう語っています。

「母親の愛に包まれて」とかよく言うけれど,愛されていたことすらわからせないほどに愛されていたんでしょう。わざわざ「愛している」と伝えるまでもないほどごく自然に愛されていて,それを「ありがとう」て感謝するまでもなく,当たり前に受け取っていたのかなって,最近思うんです。

(引用ここまで)

世代の違いかもしれませんが,最近の風潮として,言葉や行動で「愛している」と明確に表現することが求められる傾向が強い気がしますが,かつてはごく自然に愛されていたのだろうな,と感じました。

 

そんな亀山さんは,逆境が何もないことをコンプレックスに感じ,放浪の旅へ出たそうです。

ボスニア紛争真っ最中の旧ユーゴスラビアで兵隊に捕まって抑留され,背中に拳銃を突きつけられて連行。

 

しかし,どこか他人事のような感覚でいる自分に対して,ショックを受けます。

結局,生きることに執着のない人間は,どこに行っても何も見つけられない,死に場所すらも見つけられないことが,よくわかった,と。

 

私は,おそらく生存本能が強い方なので,「ちょっと,この感覚はわからないかもなあ」と唸らされました。

この達観した死生観も,幼少時代からの揺るぎない愛情により育まれたのでしょうか?

【まとめ】

著者は,頭がいい人とは「アタマの回転が速くてアタマが柔らかい人」すなわち「情報処理力と情報編集力が優れている人」といいます。

 

「情報処理力」とは,正解を早く正確に答える力で,ジグソーパズル型学力。

「情報編集力」とは,正解がないか1つではない課題に対して,自分なりの仮説を生み出す力で,レゴ型学力。

 

現在の学校教育では,情報処理力:情報編集力の比率が9:1だが,7:3が理想的なバランスはないかと。

そして,情報処理力を鍛えるには,10歳までにちゃんと遊ぶことが大切,とします。

 

とりあえず,親が子どものために今日からできることとしては,「愛情を持ち慈しむこと」「しっかり遊ばせること」の2点かな,と思いました。

子育てに正解はありませんが,とても勉強になる1冊です!

 

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