魂熱ジャーナル

〜失われた魂熱(タマネツ)を求めて〜

【陳舜臣著「中国任侠伝」】任侠,侠者とはなにか?

f:id:a-kikutti:20191020120002j:plain

陳舜臣さんの「中国任侠伝」を読みました。

敬愛する王欣太先生が愛読していたと知ったため。

もはや絶版らしく,アマゾンの中古を80円ほどで購入。

1975年発刊,日焼けしてボロボロの本だけど味わい深い!

 

世界を動かすものは儒者(じゅしゃ)と侠者(きょうしゃ)。

儒者は文をもって法を乱し,侠は武をもって禁を犯す。

しかし,儒者漢帝国の体制に組み込まれ,2千年もの間,支配層のために貢献。

侠者のみが孤軍奮闘,この世界を揺すぶり続けてきた。

 

儒は静,侠は動。

侠者とは,他人のために自分の身をかえりみない者。

命を惜しまず,名すら惜しまない。

 

恩に報いるため,秦の始皇帝を暗殺しようとした荊軻(けいか)。

信陵君の意気に感じ,最初で最後の助言を与えて死んだ門番の侯じいさん。

 

自身の生存欲求を最優先するエゴイズムは人類の悪徳と見なされがちだが,動物の本能としては正しい。

生存欲求が正しいとするならば,侠者は死に走りやすいきわめて非合理的な生き物。

集団の利益のため個人に犠牲を強要する安易なヒロイズムや美談は眉唾ものだけれど,侠者はあくまで自身の信念に殉じており,それとも異なります。

 

動物と人間を分かつものとは?

人間の生き様とは?

 

久しぶりに骨太の世界観に唸らされました。

中国任侠伝 (〔正〕) (文春文庫)

中国任侠伝 (〔正〕) (文春文庫)

 

あわせて読みたい

www.kikutti.com

台湾2泊3日旅行体験レポート

仙台から台湾(台北)へ,2泊3日旅行に行ってきました。

2泊3日とはいえ,初日は空港到着が夜20時,3日目は朝8時には空港へ出発したので,2日目が勝負。

朝8時30分から夜23時30分まで,15時間の濃密体験レポートです!

f:id:a-kikutti:20191229223305j:plain

<ホテルの朝食ビュッフェ。味付けは日本とそう変わらず美味しい!>

 

【目次】

【台湾旅行①行天宮】

三国志関羽が祀られている行天宮。

え,関羽がそろばんの発明者だったとは初耳!だから商売の神様!?

関羽とともに南宋の忠将・岳飛なども一緒に祀られており,ちょっと不思議な感じ。

日本なら,楠木正成真田幸村を一緒に祀るようなもの?

皆さん,とても信仰熱心。

f:id:a-kikutti:20191229223333j:plain

f:id:a-kikutti:20191229224005j:plain

 

【台湾旅行②お茶屋さん】

高山茶など3種類のお茶を試飲して,中国茶の正しい飲み方,流儀を受講。

ファンキーな下の写真は,プーアル茶

熟成期間が長いものは何十万,何百万円もするとか。

台湾におけるお茶はヨーロッパにおけるワインと同じような文化的,生活的位置付けなのかと納得。

f:id:a-kikutti:20191229224039j:plain

 

【台湾旅行③中正記念堂】

蒋介石を記念して建てられたモニュメント。

大きな声では言えないけど,THE中国文明という感じで無駄に大きい!

 

ガイドさんの話によると,台湾人の多く(特に祖父母世代)は,日本が統治した50年間にダムや学校など社会インフラを整備してくれたので,日本に感謝して好感を持っている。

しかし,蒋介石毛沢東に追われて台湾に逃げてきた,いつか中国本土に戻りたいと考えて仮住まいの台湾のためになる施策はしなかった,だから印象が悪いと。

そう聞いて蒋介石の像を見ると,温厚で柔和そうな笑みが腹黒く見えるのは私だけ?

f:id:a-kikutti:20191229224104j:plain

f:id:a-kikutti:20191229224135j:plain

 

【台湾旅行④国立故宮博物院

世界四大博物館のひとつ国立故宮博物院

台北一の見どころ。

90分間,立ち止まらずせっせと見て回りましたが,さすが世界トップクラスを誇る中国美術コレクションの数々,時間が足りない。

青銅器や甲骨文字など古代文明の展示物もよし,目にも鮮やかな現代アートインスタレーションもよし! 

f:id:a-kikutti:20191229224212j:plain

f:id:a-kikutti:20191229224239j:plain

 

【台湾旅行⑤足裏マッサージ】

台湾といえば,足裏マッサージ。

隣の客は悶絶していましたが,私をマッサージしてくれた人は力加減を確認しながら施術してくれたので,大変気持ちよかったです。

滋和堂というお店で,30分2,500円くらい。

志村けんさんはじめ有名人の写真が飾ってあり,ガイドさんが案内してくれたので,まず間違いないお店と思われます。

f:id:a-kikutti:20191229223410j:plain

 

【台湾旅行⑥忠烈祠の衛兵交代式】

身長180センチ以上,兵役時の成績が優秀な者しか選抜されない栄誉ある衛兵が,1時間ごとに交代。

40分間,直立不動で立ち続け,鼻水や汗が垂れてきても拭いてはならず,介助の人が拭き取ってくれるとのこと。

 

ガイドさんの話では,台湾男性は台湾女性のことをしばしば「お姫様病」と揶揄するとのこと。

その理由は,男性は兵役制(最短4ヶ月〜2年程度)のため心身ともに鍛えられ,寮に入って当番制で炊事したりして料理の腕も鍛えられる。

いわゆる,「気はやさしくて力持ちタイプ」が多い。

一方の台湾女性は,気は強い,料理は作れない,そしてわがまま。

すぐ男性を呼びつけてタクシー代わりに使ったり,料理を作らせるそうです。

 

衛兵の皆さん,前途多難ですぞ……

f:id:a-kikutti:20191229223433j:plain

 

【台湾旅行⑦九份

 映画「非情城市」の舞台となり,「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせる街として紹介されることが多い,九份(きゅうふん)。

夜×提灯×霧で,幻想的なムードは最高!

 

非情城市」の舞台となったお店「阿妹茶酒館」にて,お茶菓子セット(約1,200円)を注文。

贅沢なひと時をゆったり過ごして気がゆるみすぎたのか,はたまた霧のせいか,帰り道ですっかり迷い,あやうく神隠しにあうところでした。

実際,神隠しにあって,3日後に発見された,しかしその間の記憶がない「鈴木さん」という人がいるそうです。

くわばら,くわばら……

f:id:a-kikutti:20191229224356j:plain

f:id:a-kikutti:20191229224426j:plain

f:id:a-kikutti:20191229224456j:plain

 

【台湾旅行⑧夜市】

夜市で,臭豆腐(しゅうどうふ)なるものを食べました。

厚揚げに独特の発酵臭が加わった料理。

台湾人ガイドさんが,「日本食の中で,納豆だけはどうにも苦手」と話していましたが,同じ言葉を返させていただきます。

これぞ,食文化の違いの醍醐味!

f:id:a-kikutti:20191229224532j:plain

f:id:a-kikutti:20191229224602j:plain

 

【台湾旅行⑨美顔マッサージ】

写真を撮り忘れましたが,30分約3,000円の美顔マッサージを初体験。

こんな丁寧に,念入りに,オジさんの顔をマッサージしてくれるのかと驚き。

いや,むしろ,手のひらにヒゲが当たって不快ではなかろうかと,申し訳ない気持ち。

しかし,30分のマッサージと顔剃りが終わって触ってみると,自分史上ないくらい肌がスベスベに!

なんだこれは!どんな魔法が使われた!?

 

しかし翌朝起きると,ヒゲがやや伸びたいつもどおりの自分。

やはり,幻?

パンフレットを見ると,「ウィンザー男女マッサージ」というお店でした。

【台湾旅行⑩まとめ】

朝8時30分から夜23時30分まで,かなり詰め込みました。

しかし,今回体験できなかったものは,天燈上げ,シンボルタワー台北101,パワースポット龍山寺,国立台湾博物館,ロープウェイ,温泉,孔子廟,ローカル鉄道,京劇,台北現代アート,リノベスポット,台北市立動物園,台湾シャンプー,変身写真,占い,小籠包,麺,タピオカミルクティークラフトビールなどなど,たくさんの魅力があります。

 

仙台に住む者として,私は台湾に恩義があると感じています。

東日本大地震のおり,台湾は約250億円もの義援金を被災地に寄付してくれました。

しかもその内訳は,約28億円は政府機関(アメリカに次いで世界第2位の金額)から,それ以外の約220億円はすべて慈善団体や個人による善意です。

人口2400万人の台湾人が,世界中のどの国・地域より多い支援をしてくれた事実を忘れるわけにはいきません。

 

恩返しには様々な形があるでしょうが、台湾へ行って経済,文化,人的交流を深めるのもそのひとつ。

最近は国を挙げてインバウンドに力を入れているけど,アウトバンドも必要でしょう。

 

また行くぜ,台湾!

(ただ遊びに行きたいだけ 笑)

 

あわせて読みたい 

www.kikutti.com

1杯1万円のコーヒーを飲んで〜嗚呼、コーヒーにしてコーヒーにあらず!〜

f:id:a-kikutti:20191228170021j:plain

 

先日、友人の社長のご案内で、1杯1万円のコーヒーの店へ行ってきました。

コスパにうるさい私の感覚から言うと、どれだけ美味しかろうと、1杯のコーヒーが1万円など、申し訳ありませんがちょっとありえません(苦笑)

 

100円少々の缶コーヒーでも、まず飲める。

500円くらいなら、そこそこ美味しいものが飲める。

1000円も出せば、十二分に上等で大満足

 

しかし、1万円のコーヒーが1000円のコーヒーの10倍美味しいはずなど、限界効用逓減の法則からいってもありえません。

f:id:a-kikutti:20191228170045j:plain

 

ありえませんが、実際に体感した経験をあえて言語化すると、「体験価値の希少性」。 

非日常的なラグジュアリーな空間で、超一流のコーヒーエバンジェリストが、深く静かな情熱を秘めたストーリーを語りながら淹れた珠玉の一杯を味わうひととき。

この時間空間は、他では味わうことのできない極めて希少性の高いもの。

 

高級ワインを飲む時のように瞑目し、嗅覚、味覚、全身の神経を研ぎ澄まし、全力で敬意を払ってコーヒーを堪能。

そのような態度で接しなければ、礼儀を失すると感じたのです。

f:id:a-kikutti:20191228170109j:plain

 

コーヒーハンター川島良彰氏が、約40年にわたる経験と誇りを結集した最高傑作。

その香りから感じられる最初の印象は、灼熱の陽射しで黒々と焼けた皮膚と農作業で鍛え抜かれた屈強な体躯を彷彿とさせる、無骨なまでの寡黙なハードさ。

しかし、口に含んでみると強面の印象とは打って変わり、ソフトでフレッシュな果実としての繊細で華やかなコーヒーのフレーバーが鼻の奥へ舞い上がり、昇華。

 

嗚呼、コーヒーにしてコーヒーにあらず。

 

刹那、脳裏に浮かんだ言葉は、「知る悲しみ」。

ひとたび一流の価値を知ってしまったら、それ以外のものは陳腐なものに思え、もはや昔には戻れないという意味です。 

f:id:a-kikutti:20191228170322j:plain

 

f:id:a-kikutti:20191228170346j:plain

 

このような素晴らしいお店を、このような形で紹介してよいものか迷いましたが、一流に触れる感動を、知る悲しみを知ってほしい。

また、基本的に会員制で、冷やかしの一見さんはお断りのようなので、ご紹介した次第です。

 

もし興味をもたれた方は、上記文章中のキーワードで検索するとお店にたどりつけると思います。

直接お問い合わせいただければお伝えしますが,私は会員ではなくお店へのご紹介はしかねるので、その点はあしからずご了承ください(笑)

 

あわせて読みたい

www.kikutti.com

達人伝25巻(王欣太)〜信陵君率いる連合軍 VS 秦軍が激突!〜

f:id:a-kikutti:20191228002732j:plain

 

王欣太先生の「達人伝」25巻が本日発売。

この表紙カバーの絵、じつにいい!

カバーの表紙を広げると、信陵君率いる五国連合軍 VS 秦国軍の構図が、ひとつの絵として繋がります。

 

そう、9月に開催されたファンミーティングの際に欣太先生は語っていました。

 

漫画の世界も電子書籍が全盛になってきたけれども、その風潮に抗い、アナログの紙の本でしか表現できないもの、見開きの絵などを描いてやろうと。

 

この表紙は、まさにその思想を体現しています。

 

そして、この帯のキャッチコピー「天下制圧にかかりなさい!!」「今なら秦を穿てるぞい!!」のセリフ。

 

これはそのまま、「電子書籍を広めなさい!」「時流に逆らい、紙特有の表現をアピールしてやるぞ!」と読み替えられ、あくまで反主流、反体制、反権力の欣太先生のロックな気骨が感じられます。

 

正直、私自身、読む本の8割以上は電子書籍になってきています。

繰り返し読みたい本は限られており、一度さらっと読む程度であれば、保管場所を取らない電子書籍の方が合理的なためです。

 

しかし、ここまで徹底的に紙書籍の特性を活かした美しい構成をされてしまうと、これはもう紙版を買うほかありません!(笑)

 

いや、じつのところ、紙の本を買いたい人はけっこう多いのではないでしょうか?

 

パラパラ自在に立体的にめくれる機動性、パッと全体を見渡せる一覧性、ざっくりとした直感的な検索性、たまたま書店などで出会う偶然性、書棚に飾って満足する所有性,すぐ取り出して読める簡易性は、まだまだ紙の方が電子書籍より優れているでしょう。

また、好みは分かれるでしょうが、紙の手ざわりや質感、紙に印刷された絵とディスプレイ越しの絵の見え方の違いなどもあります。

 

一方で、保管性や携帯性に優れているという理由から、電子書籍を買わざるを得ないような状況に追い込まれているところ、あえて紙の書籍を買う理由を意図的、積極的に創造してくれている欣太先生に感謝すべきなのかもしれません。

欣太先生、ありがとうございます!

 

また、カバーのコラムで、ファンミーティングのことが書かれていました。

 

往復9時間、仙台から京都まで日帰り参加して心の底から楽しい貴重な2時間半でしたが、欣太先生もボルテージが上がったままで酔っ払ってカメラ入りのバッグをなくすほど楽しかったとのこと(笑)、ファンとして望外の喜びです。

年に1回くらいは,欣太先生とファンとの何らかの接点機会があるとうれしい!

 

さて、いよいよ佳境の「達人伝」25巻。

連載中の雑誌で読む時とはまた異なる発見や感動があるので、じっくり楽しみ味わいたいと思います!

達人伝~9万里を風に乗り~(25) (アクションコミックス)

達人伝~9万里を風に乗り~(25) (アクションコミックス)

  • 作者:王 欣太
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2019/12/27
  • メディア: コミック
 

 

あわせて読みたい

www.kikutti.com

廣津留すみれ〜ハーバード大学&ジュリアード音楽院を首席で卒業した才媛の衝撃〜

f:id:a-kikutti:20191226222340j:plain

<Newspicks Magazine 2020大予測P158より>

 

ニューズピックスマガジン「2020大予測」を購入しました。

パッと開いて目に入ったのが、廣津留(ひろつる)すみれさん、26才。

 

バイオリニスト、起業家。

大分の地元公立高校からハーバード大学に現役合格。

ハーバード大学を首席で卒業後、ジュリアード音楽院修士課程に進学し、こちらも首席で卒業。

 

シュッとした東洋系の清楚なビジュアルも可愛らしく,天は二物も三物も与えるのか!と眩ゆいばかりの才能と活躍が期待される人材です。

ですが、私が注目したのは、廣津留さんの幼少期。

 

2歳から音楽と英語を独自のメソッドでお母さんが教えてくれたそうで、そのお母さんが to do リストを毎日書いていたのを見て真似し始め、小学生の頃には to do リストが日課になっていたとのこと。

 

現在、私は9歳と6歳の子供がおり、世間のどの親もそうだと思いますが、子供にベストの教育環境を提供するにはどうすればいいか、常に試行錯誤しています。

 

なにも、廣津留すみれさんのように、わが子もハーバードやジュリアードへ進学してほしいと願うわけではありませんが(もしそうなったらスゴイけど 笑)、わが子はわが子らしく、その才能を伸ばして幸せになってくれればよいと思いますが、子育ての何らかのヒントがあるのではないか?

廣津留さんは幼少期、どのような教育を両親などから受けてきたのか、非常に興味があります。

 

と考えていたら、書籍が出版されていました。

鉄は熱いうちに打て!熱は冷めぬうちに買え!と,ポチッと購入してしまいました。

ハーバード・ジュリアードを 首席卒業した私の 「超・独学術」

ハーバード・ジュリアードを 首席卒業した私の 「超・独学術」

 

 

昨年,テレビでも紹介されたようですが,私はぜんぜん知りませんでした。

近々,新刊も発売されるようです。

2020年,ブレイクの予感大です。

また読んだら感想を紹介したいと思います!


 【あわせて読みたい

www.kikutti.com

映画「マチネの終わりに」(福山雅治,石田ゆり子主演)感想

f:id:a-kikutti:20191114214803j:plain

 

映画「マチネの終わりに」を観ました。

すきだきらいだ、ほれたはれたの恋愛映画は基本的にあまり興味がありませんが(笑)、ちょうど原作の平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読み終わったタイミングだったので、観に行きました。 

マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに (文春文庫)

 

誰しもとはいわないけれど、いつか,どこかで,似たような経験を持つ大人の淡くほろ苦い記憶を呼び起こす恋愛映画。

 

何年間も付き合ってきた人の方が3回しか会っていない人より、お互いの魂をより深く理解しあっていると言い切れるか?

 

過去が未来をつくる?

未来が過去の意味をつくる?

 

じつは、個人的に最も深く印象に残ったのは、主人公のマネジャーを務める三谷早苗という女性。

三谷は、福山雅治さん演じるギタリストのため、「自分は生涯,彼の人生の脇役でいい!」と言い切ります。

 

誰かの人生の脇役でよい!など私は考えたこともありません(笑)

 

しいてあげるなら、子供のためにはできる限りのことはなんでもやってあげたいと思います。

が、第三者のため、すべてを捧げて人生の脇役でよい!とまで思い詰める彼女の思いは、あまりに至純で切ないものがあります。

 

帰宅して、福山雅治さんの「Squall」「milk tea」を聴きました。

切ない女ごころ、寡聞にしてこれ以上の曲を知りません(^_^;)

 

Squall

Squall

 
milk tea

milk tea

 

 

【王欣太ファンミーティング@京都に参加】結論!王欣太先生はとにかくおもしろい!

王欣太ファンミーティング@京都に参加してきました!

王欣太(キングゴンタ)先生といえば,「蒼天航路」「ReMember」「達人伝」などが有名であり,これまでファンとのサイン会やお茶会を開いたことはあるものの,ファンミーティングは初めてとか。

こりゃ,嫁を質に入れてでも参加せなあかん!というわけで(笑),はるばる仙台から京都まで日帰り参加してきました!

 

自身の備忘録を兼ねて,また50人ほどの参加者だけで共有するのはもったいないので,オフレコ部分はカットして印象に残ったお話を紹介します。

開場前から2時間半,ノンストップで縦横無尽に話が広がって楽しかったのですが,ここでは便宜上,テーマ別にわけて紹介します。

なお,録音・撮影禁止で,あくまで私の言葉と解釈なので,正確でなかったり意味を取り違えていたらゴメンなさい!(^^;)

 

f:id:a-kikutti:20190923220725j:plain

        <参加者プレゼントの肉筆ドローイング!のびやかで自由な線がいい!>

 

【目次】

【漫画論全般について】

  • 漫画は即興,ノリが大切。ネームはインストルメンタルを聴きながら描く
  • 子供の頃は漫画を描かなかった。モノマネ=特徴をつかむのが得意だった
  • レッドツェッペリン〜マイルスデイビスまで,よく音楽を聴いた
  • 音楽の曲調,熱い,冷たいなどをイメージしながら創る
  • 架空の人物名=日本人が読める漢字+よくある中国人の名前
  • キャラクターデザイン=実在の人物の顔の特長をパターン化
  • 白い紙に黄色い線で描き始めると,脳が活性化して手が動き出す
  • 漫画は右側が左側より強い。上側が下側より強い。場面転換に工夫
  • 漫画はあまり読まない。映画をよく観る
  • 半径5メートルの世界は描かない
  • 大人物は質問に各論で答えない。総論で答える
  • ネームは発想の冒険。ハードルは下げない。同じパターンは一度としてない
  • やり残しがあると,漫画のお化けが出る
  • 手は大事。バストアップの絵には手を入れたい。手が描ければ全身が描ける

【達人伝について】

  • 紳士と流氓(りゅうぼう)の観点から描く。この視点,他の作品にあるまい!
  • 春秋戦国は移動が多い時代。魏の国境すら定かでない
  • 人をまっぷたつに斬るとか,首斬りとか,蒼天航路で獲得した技術は封印
  • 劉邦の「邦」はチンピラ兄貴,姉貴の意味と知り,これだ!と思った
  • 劉邦は蒼天・劉備の原型。司馬遼太郎項羽と劉邦」に感銘
  • 「丹の三侠」は歴史に残ってないゆえ,一人でなく三人にしてぼやかした
  • 白起は,欣太作品にイケメン不在を芸妓さんに指摘され,二枚目を描く挑戦
  • 黥骨は,城の中の紳士にして流氓。白起に死を授ける役のため残した

蒼天航路について】

  • モーニング編集長・栗原良幸氏に大きな影響を受け,鍛えに鍛えられた
  • 前半(劉備の大気炎まで)の台詞は栗原さんの影響が大
  • 当初からずっと手探りで作成。安定するのは赤壁以降
  • 原作者・李學仁氏の最大の功績は曹操を主人公に据えたこと
  • 戦や軍議のシーンは嫌い。説明するのはきらい,絵でわからせたい
  • 人物に関するエピソードを正史から抽出して一覧にして眺め,創作
  • 袁術=サル,諸葛瑾=ロバ,烏丸=トリは,正史の記述からイメージ
  • 官渡の戦いの歩兵シーンは,映画プライベートライアンの上陸シーンから
  • 蒼天航路はR15指定。親が子供と読んでいると聞くとびっくり
  • 馬超は,窪塚洋介出演の右翼映画「狂気の桜」のイメージ
  • 2000年も前の話なので,人間になりたての人間を描こうと。呂布が典型
  • 曹操の死は,五感のひとつを満たせないところで訪れるイメージがあった
  • 最終回を描いた後,23時から打ち上げ,27時にふと閃いて筆で描き直した
  • 関羽を捕らえた馬忠は正史の記載が2箇所のみ。異形の像を膨らませた
  • 曹操は,盤石な漢帝国あっての曹操春秋戦国時代とは前提が異なる

【その他】

  • ピカソの映画を観ると,脳と手が繋がり描きたい衝動が湧く
  • 以前サイン会を開いた時は10〜19時までやって大変だった
  • 野坂昭如さんは,右に書いた文章が左を書かせると語っていた
  • アナログは絶滅危惧種。だからこそ今後,希少価値が出るのではないか
  • デビュー当初,鄭問(チェンウェン)さんの絵を見せられて凄い衝撃を受けた
  • 一番好きな動物は馬。関羽VS曹仁で馬を描ききったと思ったが,まだまだだった

【まとめ】

いかがだったでしょうか?

直接,欣太先生の話を聞いた人たちなら,「そう,そう!」と共感してもらえるのではないかと思いますが,文字にしてしまうと,欣太先生の悠々,飄々とした,おもしろい空気感がすっぽり抜け落ちてしまうんですよね。

 

ファンミーティングは最初で最後との話でしたが,そんなことをおっしゃらず,ぜひぜひ,またファンと交流する機会を設けてください!

そうか,欣太先生は同じパターンのネームはやりたくないと話されていたので,これまで実施したサイン会,お茶会,ファンミとは異なる形態の交流会だったらいいんですよね,きっと!

関係者の皆さま,企画開催よろしくお願いします!

ぜひまた参加します,というか開催に向けて全力で協力させていただきます!(笑)

 

あわせて読みたい

www.kikutti.com