ウェルビーイング・クエスト〜きくっちの日記〜

ウェルビーイング・クエスト=「心と体の幸せ」を探求して

「仙台時間」知ってますか?

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「仙台時間」という言葉を知っていますか?

 

私の住む仙台市で,ときどき使われる言葉で,「仙台人は時間に遅れて来るのがふつう」「仙台人は遅れて始まるのがふつう」という意味です。

 

たとえば,15分くらい遅れて来た人がいても,「まあ,仙台時間だな」と言って周りも別に怒らず,笑って容認するといった感じです。

なんという悪習でしょう!!(苦笑)

 

私は,時間は何より大切なものであり,命は有限であることから「時間とは命そのもの」と考えています。

したがって,約束の時間に遅れて相手を待たせるのも,自分が待たされるのも嫌です。

 

相手を10分待たせれば,相手の時間(命)を10分無駄に費やすこと。

10人を無駄に30分待たせれば,10人×30分=300分,すなわち5時間分の価値が社会的に失われたと言えます。

 

10人が30分間,集中して作業を行えば,かなりの付加価値が生まれるのではないでしょうか。

私だったら,ブログ記事やインスタグラムの投稿写真を作成したり,メールやフェイスブックのチェックや返信をしたり,本を読んだりすることでしょう。

そういった行動が10人分となれば,相当なボリュームになります。

 

遅れてくる人を待つ時間を無駄にせず、上記のようなことをして待てば、一見無駄な時間は発生しないように思えます。

しかし、5分遅れてくるのか、30分遅れてくるのか、わからない状態では集中しづらく、現実には「まもなく来るだろうから、少し話でもして待とう」とダラダラした過ごし方になりがちです。もったいない。

 

もちろん,好き好んで遅れる人はいないでしょう。

当然,私も遅れることはあります。遅れるのには,誰しも理由があります。

朝寝坊したとか,準備に思いのほか手間取ってしまったとか「個人的な理由」と,渋滞に巻き込まれたとか,電車が事故で動かなかったとか,「不可抗力的な理由」とがあります。

 

しかし,就職面接の最終試験や初デートで遅刻する人がいるでしょうか?

滅多にいないはずです。

もし,遅れることがあれば,面接ならアウト。初デートなら第一印象は最悪でしょう。

時間に遅れることは,相手をその程度にしか見ていないあらわれと言えます。

時間に遅れることを繰り返していけば,やがて信頼を失います。

 

なぜ,「仙台時間」なる言葉が存在するのでしょうか?

私は仙台で約30年間,東京,京都,奈良で約10年間暮らしてきましたが,どこの都市にも遅れて来る人は一定数存在します。

みんな大人なので,あからさまに遅れてきた人を非難することは少ないですが,たしかに仙台は遅れて来る人に寛容な雰囲気があるように思います。

 

なぜか?

江戸・明治以降続いてきた東北の農民文化の名残ではないか,と思います。

関東や関西と比べると,東北は商人・町人・工人の割合は少なく,産業の主体と担い手は、圧倒的に農業であり農民でした。

 

厳しい冬をしのぎ,過酷な田植えの春を乗り切り,不作をもたらす夏のやませに耐えて,収穫の秋を迎えるには,人々の助け合いが不可欠だったと思われます。

子供が生まれたり,家族が病気になったり亡くなったり,各種事情により農作業ができないような時は,「お互い様」ということで近隣の人々で助け合ったはずです。

 

厳しい天候や過酷な農作業に立ち向かうには,他人と厳密な貸し借りを問うことなく,怒らず,騒がず,「なあなあの友好的な協力関係」を築くことこそが必須であり,有効だったのではないでしょうか。

 

その名残が「仙台時間」というわけです。

実際,たとえば関西のボケとツッコミに代表される「動的で攻撃的な文化」に比べると,東北・仙台は「静的で防御的な文化」という特徴があります。

 

相手がボケてこようが,時間に遅れて来ようが、適当になんとなく笑って誤魔化し,敵対せず,友好的であることを最優先するのです。

もちろん仙台人すべてがそうではなく、人によりますけどね。 

 

ああ,仙台時間!

皆さんの地域には、そのような地域独特の時間感覚はありませんか?^^