ウェルビーイング・クエスト〜きくっちの日記〜

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民間企業と公務員の違い

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私は地方新聞社で3年働いた後,地方公務員に転職して13年が経ちます。

民間企業と公務員、両方の経験者として,その違いについて個人的な見解を述べたいと思います。

 

(1)給与,身分の安定性の違い

【①民間企業の場合】

私が勤めていた会社は,マスコミ業界なのに給与は少なく,どれだけ残業しようと残業代は定額の数万円。毎月の手取り額は17万円ほどでした。

夏冬のボーナスはゼロ〜数万円程度。

ボーナスには,–30%から+30%の業績評価が反映されましたが,+25%の評価を得ても10万円程度。かなり厳しい状況でした。

 

また,ある時,「課長以上の役職者が全員降格になる」という珍事件がありました。業績不振にオーナーがキレたらしく,平社員は無関係でしたが,ある日突然,部長が次長に,次長が課長に降格処分となり,それに伴って給与も減額されました。

 

ことほどさように,民間企業は業績連動した給与や身分の変動が激しいのが特徴です。時には降格されたり,リストラされたりする可能性もあります。

 

【②公務員の場合】

公務員には,民間企業の平均的な給与額が支給されます。

大企業には及ぶべくもありませんが,私が勤務していたような中小企業よりはずっとマシ。基本的に残業代もしっかり支給されます。

 

各種手当等により個人差は大きく,あくまでざっくりした個人的なイメージですが,毎月の手取り額は「年齢-10万円」。30歳であれば20万円,40歳であれば30万円くらいです。

残業代は、これにオンされます。例えば、時給2千円の職員が10時間残業すれば2万円、50時間残業すれば10万円が上乗せ支給されます。

 

不祥事を起こしたり,無断欠勤したりがなければ,年功序列で給与は上昇。昇進試験に合格すれば,ステップアップ。リストラはありません。

ただし,余人を持って代えがたい素晴らしい業績結果を出しても,給与も肩書きも変わりなし。順番を飛び超えて,ショートカットで出世することはありません。

 

景気にあまり左右されず、不祥事を起こさない限り、非常に頑張って働いても普通に働いても、給与や身分にそれほど大きな差はつかないのが公務員の特徴です。

 

(2)売上意識,コスト意識の違い

 【①民間企業の場合】

毎月,前年度同月と売上比較をしており,売上に対する感覚はシビアでした。

また,利益や利益率も前年度を上回ることを目標としていたので,「いかに経費を削るか?」という考えが常にありました。

 

新規事業を始めるには,参加者等からお金を徴収するスキームを構築するか,スポンサーを見つけてこないと実施できないので,「どこからお金を調達してくるか?」という問題意識をヒリヒリするくらい常に持っていました。

 

【②公務員の場合】

売上や利益は,基本的に関係ありません。

それは,行政は利益追求がなじみにくい公共事業を担っているためであり,日常業務を行う上で,売上や利益を意識することはほぼありません。

経費に関しても,たとえば競争入札等を通じて事業経費を安く抑える努力は当然行いますが,経費の増減が経営の浮沈に関わる民間企業の危機意識とはレベルが異なります。

 

また,新規事業を行う際は,前年度に予算要求を行うことが大前提となります。

自分で営業してスポンサーを見つけてくるような努力は不要ですが、予算配分を所管する財務当局に予算要求をして、事業の必要性を認めてもらうことが必須となります。

 

 (3)まとめ

いかがでしたでしょうか。民間企業と公務員の違いは他にも色々ありますが、上記2点が大きいと個人的には感じています。

「民間企業に向いている人」「公務員に向いている人」のタイプはあると思います。

 

「自分は他の人よりも抜きん出た結果を出せる」「頑張って結果を出したらそれに見合った評価をしてほしい」「多少のリスクはやむなし」という考えの人は、民間企業向きといえるでしょう。

「給与はそこそこで良い」「リストラなどのリスクがない安定が一番」「利益や業績を気にせず、公益に資する仕事をしたい」という考えの人は、公務員向きと言えるでしょう。

 

公務員に転職した当時、採用試験でお世話になった上司が、その後会うたびに「公務員になってよかった?転職してよかった?」と聞いてきます。

それに対して私は、「うーん、手放しで現在の仕事に満足しているとは言えませんが、前の会社にいるよりは良かったですかね」と答えています。

民間企業と公務員、両方のメリット、デメリットを知る私の偽らざる気持ちです^^;